広島打線が先発黒田博樹投手(40)を援護出来ずに惜敗。連勝は「5」でストップし、再び借金生活となった。クリーンアップが無安打に終わるなど奪ったのは1回の1点だけ。ナゴヤドームではチーム打率が1割6分4厘と、なかなか快音が響かない。なんとかつくった好機でもあと1本が出なかった。今日19日は今季最後のナゴヤドーム。エース前田に託し、緒方孝市監督(46)は気持ちを切り替えた。
跳びはねる中日浅尾と対照的に、三塁ベンチは視線を落とした。2点を追う8回。先頭の丸が歩き、2番菊池はヘッドスライディングで内野安打をもぎ取った。無死一、二塁。長打で同点、1発で逆転の場面だ。最高のシチュエーションだったがあと1本が出ない。新井が見逃し三振。エルドレッド、小窪は空振りで3者連続三振。試合を通じて、トリオは無安打に終わった。
新井 悔しいね…。自分が打っていれば。攻めにくいとか、いいボールとかじゃない。それでも打たんといけん。
エルドレッド 投手の思うつぼにはまった。甘い球をとらえられなかった。明日は辛抱強く、打てる球を待ちたい。
小窪 黒田さんが粘っていただけに何とかしたかったけど。出来なかった。
粘る先発黒田を援護出来なかった。苦手なナゴヤドームを象徴する試合だった。チーム打率は2割4分9厘だが、名古屋に限れば1割6分4厘まで落ち込む。計10試合で3本塁打、14得点しか出来ていない。
広い球場では長打が出ず、フライアウトが続出。足の短い人工芝では内野安打も生まれにくく、機動力野球も仕掛けにくい。5連勝中の勢いも、これで1勝9敗となった「鬼門」の前には無力だった。
とはいえナゴヤドームでは今日19日も試合がある。連勝は5で止まり、再び借金生活になった。ここはリセットして向かいたい。幸いにも上位4チームでは巨人だけが勝った。首位と3・5ゲーム差は変わらず、ダメージは最小限でおさまった。
「明日はエースマエケンが投げるのでね。うちらしい試合運びをしたいね」。緒方監督も切り替えた。これで連続1桁安打試合は24試合に伸びた。クリーンアップが快音をひびかせ、妙な呪縛におさらばするしかない。【池本泰尚】



