土壇場で踏みとどまり、望みをつないだ。日本ハム増井浩俊投手(31)が小躍りした。2点リードの最終9回2死満塁。松田を3-2からの7球目、140キロフォークで空振り三振に切った。「何とか、いいところに投げていこうと思った」。開き直り、執念で締めた。

 新たな球団史を開く扉に、手をかけた。開幕から抜群の安定感を維持したまま、06年マイケル中村の39セーブの球団記録に並んだ。「信じられないです」。駒大の先輩にあたる先代のクローザー武田久を、1セーブ超えた。「目標にしてきた存在」をクリアした。

 価値は十分だった。セーブ王争いでトップを走るソフトバンク・サファテに1差に迫り、逆転で初のタイトルの可能性を少し膨らませた。「あと1つ。まずは追い付くこと。できるだけ上にいって、おきたい」。運命の残り4試合。全身全霊で向かう。