逆転CSへ恵みの雨だ。広島が1日の中日戦を雨で流した。緒方孝市監督(46)は4連勝中のチームに水を差す雨も気にせず、残り4戦を全勝で乗り切る覚悟を決めた。今日2日の同戦、エース前田健太投手(27)からリスタート。この日の中止試合が組み込まれた7日にも、エース投入が可能となった。奇跡を信じて、指揮官は最後のタクトを振る。

 雨粒が屋根をたたく屋内練習場で、張りつめた緊張感から解放された広島ナインが汗を流した。中日戦は練習開始前に中止が決定。2日前まで12連戦を戦った。最後の戦いに向けてリラックスしながらも、気力と体力を高めた。指揮官も仕切り直しとなった戦いを前に覚悟を決めた。

 緒方監督 もう残り4試合。明日の試合はマエケンに勝利に導いてもらいたい。野手陣も集中力を持って打席に立ち、しっかり点を取ってほしい。最後の地元3試合。そういう姿を見せて勝つということ。全力を尽くすだけ。

 冷静ながらも、言葉には力がこもった。3位阪神の試合も中止となった。互いの残り試合数、ゲーム差は変わらない。残り4試合、全勝を誓う。

 中止による日程変更が広島にとって追い風となりそうだ。今日2日の中日戦は予定通り前田。3日ヤクルト戦はジョンソンを立てる。リーグトップの勝ち星を誇る両先発で3位阪神にプレッシャーをかける。4日の阪神との直接対決は、今季阪神戦5戦3勝無敗の黒田で勝ち切る公算だ。

 この日、雨で流れた中日戦は、7日に回った。予定ではこの日先発予定だった福井が先発する見込み。だがこの時点までCS争いがもつれれば、今日2日に先発する前田が中4日で登板するプランも浮上する。畝投手コーチは「いろんなケースが考えられる。とにかく(今日から)3つ勝つことが大事」と一戦必勝を強調しながら、可能性は否定しなかった。残り4試合のうち2試合にエースを投入できる日程となった。

 広島が今季、降雨で試合を流したのは9度目だ。これまで雨天中止翌日の試合は、5勝1敗(試合なし2)とプラスに変えてきた。泣いても笑っても残り4試合。風は広島に吹いている。【前原淳】