いつも負けず嫌いだが、珍しくスッキリしていた。日本ハム栗山英樹監督(54)は敗戦の重みを受け止めながらも、照準をはっきり合わせた。「やるしかないからね」。9月20日に2位を確定させて約2週間。10日に札幌ドームで開幕するクライマックスシリーズ(CS)のファーストステージ(S)で迎撃する相手がロッテに決定した。
収穫に乏しい内容でこの日、敗れたためという、ちょっと皮肉な結果だった。「西武の選手も頑張っていたしね…」。Bクラスを確定させてしまったライバル球団を思いやりながらも、スイッチを入れた。
デモンストレーションを敢行した。「ターゲットは絞っていたからね」。CSのファーストSの相手はロッテが有力と読み、本番想定のタクトを振った。2点リードの3回2死三塁で、先発武田勝を降板。2番手で、勝ちパターンの万能な中継ぎ谷元を投入。2本の適時打で逆転され、裏目に出たが局面で動いた。CSファーストSで先発が有力な石川を3回途中KOへ追い込み、手応えも得た。
大勝負まで、ほころびを直して向かう。4回に西川の犠打失敗で、流れを失った。2回には中堅の陽岱鋼と右翼の浅間が飛球を、お見合いして失点の伏線をつくった。ロッテに直接対決3連敗。4打数無安打の中田は「相手も決まったので、頑張るだけ」と自らを鼓舞した。今日5日が今季最終戦で、相手は格好のロッテ。栗山監督は「最後がロッテ戦で、良かった。また気持ちが入る。胃が痛いけれど」と苦笑しながらも、歓迎した。下克上を狙う決戦へ心技体を仕上げ、再出発する。【高山通史】



