日本ハム栗山英樹監督(54)が17日、神宮で行われた東京6大学野球を電撃視察した。ドラフト候補選手を自身の目で確認することも理由の1つだが、メーンは大谷、近藤ら、同世代の選手たちの成長度をチェックすること。就任5年目を迎える来季へ向け、足元を見つめ直している。
慶大・谷田、早大・茂木ら、ドラフト注目選手たちに、自身が育てる“息子”たちの姿を重ね合わせた。栗山監督が視察の意図を明かした。「(大学4年生は)ウチでいえばコンちゃん(近藤)の代でしょ? (大谷)翔平もそうだけど、(高卒の選手は)日本ハム大学に預かった。ここまで(の指導)はいいのか。若手を育てられているのか」。即戦力と評価されるドラフト上位候補たちと比べ、成長度をチェックした。
12球団でもずばぬけて若いチームを指揮するからこそ、大学生たちを見る意味がある。クライマックスシリーズで敗退し、すでにシーズンが終わっているとはいえ、現役監督が学生野球を視察するのは珍しい。指揮官自身が球団に直訴して足を運んだという。
今季リーグ3位の打率3割2分6厘をマークした近藤のほか、上沢、石川慎が大学4年生と同世代。チームの中心になっている大谷が3年で、その下にも2年目の石川亮、ルーキー浅間と1軍出場経験のある選手が多い。この日は試合だけではなく、練習風景にも目を凝らした。「プロだからいいということではない。学ぶこともある」。若い選手を指導するうえで、取り入れられるものは吸収しようという考えだった。
もちろん、ドラフト候補たちのプレーも目に焼き付けた。「どういう縁があるのかなと思いながら見た。候補はみんないい選手。見ていて楽しかった」。充実した表情で、球場を後にした。【本間翼】



