ヤクルトが、痛い2連敗を喫した。ソフトバンク相手に完封負け。投打がかみ合わず、0勝2敗で福岡での2試合を終えた。今日26日は、移動日。真中満監督(44)は、明日27日からの神宮3連戦に向け、切り替えを強調した。
渋い表情の真中監督が、報道陣の前に現れた。「相手ピッチャーが本当に良かった。付けいる隙がなかったと言いますか、本当にいいピッチャー。今日は完敗です」と言った。散発3安打の完封負け。2試合で適時打はゼロ。表情は曇ったままだった。
細かな蓄積が、初対戦のバンデンハークを乗せることになった。初回、前日の8番から定位置1番に戻った上田が、左前打。さらに、初球から二盗を仕掛けた。モーションの大きいデータは頭に入っていたが、間一髪アウト。真中監督は「チャンスがあればという中だったが」と結果を惜しんだ。
悪い流れは、伝わった。次打者の川端は、フルカウントから6度ファウルし、13球目に投ゴロ。勝ちパターンなら、制球ミスを誘い、四球か安打で出塁している場面だった。杉村チーフ打撃コーチも「川端でさえ、四球をとれないんだから」と相手投手を褒めるしかなかった。川端の「待球」で心技体の消耗を狙うはずが、逆に押し込まれる結果となった。
前夜も、初対戦の武田に完投負けした。試合後、真中監督は「投打ともに圧倒された」と言った。打開策として、オーダーを変更した。遊撃には右の大引ではなく左の今浪を起用した。下位打線から攻撃のリズムを作るため、9番に俊足の比屋根を置いた。だが、即効性はなかった。「本当に隙がない」と脱帽するしかなかった。
ただ、下を向いているわけにはいかない。明日27日からは本拠地・神宮で敵を迎える。杉村コーチは「今度は投手も打席に入る。戦い方も変わる」と言い切る。シーズンではホームで45勝26敗1分け(ビジターは31勝39敗1分け)と無類の強さを誇ったデータも背中を押す。真中監督は「打開策はこれから考え直す。地元の神宮に帰って、やるしかない。ヤクルトらしいプレーができれば」と言った。地の利を生かし、勝機を見つける。【栗田尚樹】



