ヤクルト畠山和洋内野手(33)が価値ある1発を放った。1点リードの8回1死走者なし。五十嵐の外角高めカーブを左翼席へ運んだ。「いくらバーネットでも1点差。どうしても、もう1点がほしかった」と狙いすましていた。3打席連発の山田が空振り三振に打ち取られ、空気が変わりかけた直後の貴重な追加点だった。

 9回に2ランを放った第1戦に続き、終盤に決めた。気を抜けない激戦が続き「疲れたよ」と冗談を飛ばしても、いざ試合では集中を切らさない。家族の力が源だ。26日、福岡から戻った羽田空港の到着ロビー。福岡まで応援に来た息子がいやしてくれた。畠山が促してもエスカレーターを降りようとせず「ママと一緒じゃないと降りられないよ~」と駄々をこねた。思わず「俺じゃ駄目なの」と苦笑い。何げない光景に心が安らいだ。その日は練習がオフで、家族と過ごしてリラックス。万全の精神状態で3戦目を迎えた。

 主砲の意地がある。「3連勝で福岡に乗り込みたい。そしたら1、2戦目にやられた武田とバンデンハークとまたやれる。だから神宮で全部勝つ」と力強く言い切った。【松本岳志】