背番号9を自分のものに-。阪神の新入団選手発表会が7日、大阪市内のホテルで行われ、ドラフト1位の明大・高山俊外野手(22)の背番号が9に決定した。前任者は虎屈指のヒットメーカーだったマートン。東京6大学で通算安打記録を塗り替えた男が、マートン超えの活躍を誓った。
どこまでも落ち着いた22歳だ。無数のシャッター光を浴びながら、緊張した面持ちは一切ない。高山が、背番号9のタテジマを身にまとった心境を静かに語った。
「ドラフトで指名していただいた日からこのユニホームを着る日をすごい楽しみにしていました。僕がこれまで甲子園でプレーするときはいつも9番をつけさせていただいていたので、そういう面においてはすごくありがたいと思いますし、うれしいです」
与えられた背番号は9。前任者は大きなインパクトを与えた。今季まで在籍したマートンは、来日1年目だった10年に当時のシーズン安打記録を塗り替える214安打。レジェンド級の活躍をみせた助っ人の背番号を引き継ぐことになり、重圧は大きいが、高山の自然体は変わらない。自身も東京6大学でシーズン131安打。リーグの最多安打記録を48年ぶりに塗り替えた打撃技術を誇る。
「背番号に負けないようなという言葉がありますけど、僕らしく一生懸命やって、それでこの9番という数字が僕の数字になっていけば、それが一番うれしいなと思います」
背番号9といえば高山だ-。静かなるマートン超え宣言だ。大言壮語ではなく、地道に1つずつ歩を進め、球界を代表する選手になる覚悟がにじみ出ていた。「早く1軍に定着して戦力になれるように頑張りたいです」。新たな虎戦士となる男が、プロでの第1歩を切った。【梶本長之】



