就任2年目を迎えるソフトバンク工藤公康監督(52)に、正月気分は、まったくなかった。心はすでに3連覇という大きな目標に向かっている。「16年のシーズンは秋季キャンプから始まっている。その戦いは厳しくなるよ、と選手には伝えた」。2年連続の日本一達成から、指揮官はたった1日だけ休み、宮崎のキャンプ地に飛んだ。継続して勝つことの大変さは痛いほど知っている。シーズンオフの過ごし方が何より重要。だから、すぐに手綱を緩めなかった。
圧倒的な強さを見せて、昨年も頂点に立ったが、それでも選手には「進化」を求めている。秋季キャンプ後には、故障者をのぞいた全選手に「通信簿」を渡して、宿題を与えた。「2月1日に変わった姿で、みんながグラウンドに来てくれることを望んでいる。その積み重ねが、シーズンに結果として表れる」。誰よりも研究熱心な指揮官に、球界屈指の練習量を誇るナイン。孫オーナーが目指すV10に向け、歩みを止める考えはなかった。




