悲願の日本一へ吉兆!? 日本ハム栗山英樹監督(54)が5日、元日の夜に金縛りにあったことを告白した。11年の監督就任後初めての経験にも、「北の大地から『お前、ちゃんとやれ』と言われたようだった」と、本拠地・北海道から年始のエールと解釈。今季はチームの指揮を執って5年目となる節目。未踏の頂を目指す1年の始まりは、神秘体験で幕を開けた。

 初夢に期待を膨らませた夜、栗山監督が思わぬ事態に遭遇していた。「冗談じゃなくて、怖かった」。元日、生活拠点を置く栗山町の自宅の一室。真っ暗な部屋の中、就寝中に異変が襲った。意識はあるのに体が動かない。「金縛りにあったんだよ。オイ! って思った」。詳細な記憶はないとのことだが、体を動かせない時間は「けっこう長かったなぁ」と振り返った。

 恐怖心にさいなまれながら、磨き続ける独特の感性も鋭く反応した。金縛りが続く間は北の大地から、しがみつかれているような感覚だったという。当時の状況を栗山監督流に解釈した。「北の大地から『お前、ちゃんとやれ』と言われたようだった。北海道の動物たちも含めて、今年は勝負しろ、何とかしろって(言われている)そういう感じ」。霊感はないという。「過去に1回か2回」という神秘体験を、北海道からの新年のエールととらえた。

 メモリアルイヤーの満願成就へ、気持ちも改まった。悲願の日本一を目指す、監督就任5年目の1年の幕開けに「新たに集中する感じ。何か全然違いますね」と、表情も引き締まる。4年ぶりとなるリーグ制覇、10年ぶりの日本一が絶対無二の目標だ。「来年の今ごろに、去年は本当に、やり尽くしたと言えるシーズンにしたい」と、年が明けて戦闘モードへと切り替わっている。

 この日、札幌市内にある球団事務所も仕事始めを迎えた。栗山監督は都内の日本ハム東京支社で行われた年頭式典に出席。同席した末沢オーナーが初詣で引いたおみくじの番号は86番。同オーナー夫人が1番だったという。語呂合わせで「ハム一番」という神懸かり的な偶然に「本当にプレッシャー」と苦笑いも、自信はある。「自分たちが出来る準備をし尽くして選手たちが持っている力を出せれば、勝手に勝っていくはず」。神秘的でステキな金縛りで始まった1年を、最高の年にする。【木下大輔】