阪神の沖縄・宜野座キャンプで2日、主砲候補のマウロ・ゴメス内野手(31)が今キャンプ初の屋外フリー打撃に登場した。オフに絞った体で35スイング。マシンを相手に5連発もあり、130メートル級を含む14本の柵越えを放った。

 「いい感じで振れたと思う。大振りせず、来た球を呼び込む感じで打てた。今年は初めて初日から入ったし、しっかり準備できる。監督に言われた通り、ドミニカ(共和国)に帰ってランニングしたし、打撃、守備もしてきた。知り合いのトレーナーに相談してね。昨年、日本から戻るころは121キロで今は116キロ。自分でも体が軽く感じる」

 新指揮官からのダイエット指令を実行してのキャンプイン。しかも入団3年目でこの時期に宜野座にいるのは初めて。昨年はパスポート盗難のアクシデント、1年目の14年はキャンプ直前に長女が誕生するなどで、2年連続キャンプインから1週間以上遅れての合流だった。

 そんなゴメスに金本監督も満足そう。「仕上がりが早いのはいいけど飛ばし過ぎには注意しないと」と心配しながらも練習中に呼び寄せ、バックスクリーンの方向をバットで指し、なにやら指示した。

 「監督からは『オレはバックスクリーン後方の駐車場まで飛ばしたもんだ。お前もあそこまで飛ばしてみろ』と言われた。それはすごいよね? オー・マイ・ゴッド!」

 それには150メートル以上の飛距離が必要で、もちろんジョーク。それでも新旧主砲同士の豪快な会話は虎党に頼もしいはずだ。【編集委員・高原寿夫】

<ゴメス過去のキャンプ初屋外フリー打撃>

 ◆14年2月14日 42スイングし、推定130メートル弾を含む7本のアーチをかけた。妻の出産に立ち会うなどしたため、フリー打撃は16日ぶり。破壊力を見せつけ「初めてだし今日は力を入れて大きいのを狙った。試合では今日以上の飛距離が出ると思う」と話した。

 ◆15年2月17日 23スイング中、柵越え7発。「打球が飛んでいく方向を見られて良かった。いい形で打てたと思う」と満足顔。1月下旬の来日直前にパスポート盗難に遭った。キャンプインに間に合わず7日に来日したことから広がっていた不安を、豪快な打撃で吹き飛ばした。