【ピオリア(米アリゾナ州)2日(日本時間3日)=本間翼】日本ハム大谷翔平投手(21)が、「リバーサイド弾」でメジャー関係者に衝撃を与えた。今キャンプ初めてのフリー打撃を行い、76スイングで17本の柵越え。推定140メートルの最長不倒は、近くを流れる「ニューリバー」の支流付近まで到達した。視察していたパドレスのアンディ・グリーン監督(37)を驚かせ確かな進化を見せつけた。

 アリゾナの青い空に、大谷がポツンと白点を描いた。右中間へ高々と上がった打球は、「ニューリバー」の支流すぐそばまで飛んだ。推定140メートルのビッグアーチ。「よかったかなと思います。外(で打つの)はかなり久々だったけど、(今キャンプ)初めてにしてはよかった」。76スイングで17本の柵越えを放った。

 このオフは筋量を増やして体を大きくした。パワーがつき、全力でスイングしなくてもオーバーフェンスするようになった。軸足に体重を乗せるために上げていた右足も、大きく上げることはしなくなった。「よりシンプルにしていい。足を上げなくてもそこそこ振れる力が前よりあると思う」と、進化を実感する。

 メジャーの現役監督も舌を巻いた。打撃ケージ真後ろまで足を運んだパドレスのグリーン監督は「(投打)両方やっている彼みたいな選手は米国で見てもユニークな存在。こちらでも戦力になれると思う」と評価。「もしメジャーに来ることがあれば、自分のチームに来て欲しいよ」と最大級の賛辞を送った。

 大谷自身、手応えは感じても、満足はしていない。「(乾燥帯の)アリゾナですし、打球も飛びやすいので一概に言えない」。栗山監督は「ずっと見てきているこっちとしては、本当の翔平のよさは、こんなもんじゃない」と、さらなる衝撃を“予告”した。

 打者としては6日の紅白戦から出場予定。10日韓国ロッテ戦の初登板も正式に決まった。日本のファンも、メジャーの関係者も、アリゾナで高い能力を見せつける背番号「11」に注目している。