虎のゴールデンルーキーが、パワーアップして全体練習合流や。昨年10月末に右手有鉤(ゆうこう)骨骨折手術を受け、2軍安芸キャンプで別メニュー調整中の阪神ドラフト1位高山俊外野手(22=明大)が4日、屋外でのロングティーで60スイング、柵越え48本と規格外の打撃を披露。前日3日に衝撃の屋外フリー打撃を行ったばかりで、連日の豪打ショーとなった。明日6日から、条件付きではあるが、全体練習合流が決まった。

 豪打が止まらない。高山のバットから、夢と希望が凝縮された打球が何度も放たれた。別メニュー調整のため、サブグラウンドでのロングティー。60スイングで柵越え48本。フェンスオーバー率、なんと8割だ。三塁線に陣取り、右翼方向へ推定90メートル先、高さ15メートルの防球ネット上段部分に突き刺し続けた。

 高山 フリーバッティングで形にこだわってやっていたんですけど、より形にこだわって正しい打ち方でしっかり打つ感覚で入っていました。

 同時刻にはメーングラウンドで、2軍本隊もロングティーを行っていた。筒井2軍打撃コーチが「誰か3連発打ったら終わり」と提案。狩野、柴田ら12人掛かりで取り組んでいた。それでも、原口が達成するまで約15分もの時間を費やした。だが、背番号9はわずか30秒足らずで何度もやってのけた。

 掛布2軍監督の助言を生かした。午前中の室内打撃練習中だった。「ボールの下半分を意識して、たたけ」とスピンのかけ方についてのアドバイスを送られたばかりだった。指導を受け高山は「もちろんそれは(意識した)。それだけではなく1日目から言われていることをいろいろ考えながらやっています」。前日3日はフリー打撃で59振20発。着実に進化を遂げている。

 右手首の術後経過は良好で、守備面でもステップアップしている。50メートルの距離でキャッチボールを行い、中継プレーで投げる感覚も確かめた。捕球のみの特守も行った。動きを確認した掛布2軍監督は「(6日からの)第2クールはシートノックも入れます。バッティング回りも外でやらせます。(6、7日の)シート(打撃)はその次くらいになるかな」。シート打撃で打席に立つ以外の全体練習合流がついに決定した。

 高山 ここから課題が見つかってくると思う。まだスタートラインにも立っていない段階。しっかりやらなきゃいけないなと思います。

 恐るべしルーキーの視線は、まだまだ先を見据えている。【梶本長之】