昨季のパ・リーグ新人王が、上々のスタートを切った。日本ハム有原航平投手(23)が練習試合の韓国ロッテ戦に2番手で登板。今季の実戦初登板で、走者を背負いながら2回を2安打無失点に抑えた。粘りの投球で初マウンドを終え、目標に掲げる2桁勝利へ向けて1歩踏み出した。
冷や汗を拭いながら、2年目の初マウンドを降りた。有原がピンチに燃えた。先発大谷からバトンを受け、2イニング目となった4回。無死二、三塁とされたが「(失点が)ゼロで来ていたので、先に点をやっちゃいけない」と、スイッチが入った。投ゴロ、一邪飛、二ゴロ。落ち着いて後続を断った。3回からマウンドに上がり、2回2安打無失点。2年目の初登板は上々のスタートとなった。
最速は147キロをマークした。3回先頭は四球を与えたが1死後に併殺で切り抜けるなど、試合勘を取り戻しながら粘った。「自分の中では、全然いいボールがなかった。もっと納得出来る投球がしたい」と、不満の内容も結果はきっちり出した。右肘痛を抱えてスロースタートだった昨季とは全く違う、充実感のある反省コメントが並んだ。
直球の制球に苦しんだ。久しぶりの実戦マウンドで「真っすぐが思ったところに行かなかった」と、勝負どころは変化球でかわすしかなかった内容が不満の理由だった。「真っすぐ主体の投球がしたいので」と、後ろ髪を引かれながらも悪いなりに無失点でまとめたのはさすがだった。
昨季は5月に1軍デビュー。8勝を挙げて新人王に輝いたが「去年のことは忘れて、一からのつもりでやっている」と、謙虚に構える。大谷降板後もメジャーのスカウト陣が居残って熱視線が送られた中で、潜在能力の一端を披露。初の2桁勝利を目指す16年シーズンを、力強く発進した。
◆有原の昨季キャンプ 右肘痛の不安を抱えていたため、2軍の沖縄・国頭でスタート。別メニューで調整し、序盤はネットスローなどに取り組む日々。2月8日にプロ入り後初めてブルペン入りし、捕手を立たせたまま30球を投げた。捕手を座らせた本格的な投球練習は同18日から。キャンプ中の実戦登板はなく、実戦初登板は3月22日イースタン・リーグ西武戦(鎌ケ谷)で、2番手で1回無失点。わずか10球だったが、最速149キロをマークした。



