ミステリアス横田だ! 1軍生き残りを目指す阪神の3年目・横田慎太郎外野手(20)が御前試合で暴れた。16日にも本塁打を放った梨田楽天を相手に2安打1打点。金本監督が「打てそうにないのにね。不思議だが非常に魅力がある」と評価すると坂井オーナーも「実戦で打つね」と笑顔。外野のライバルがひしめく中、独特の持ち味でアピールを続けている。

 敗戦の中、186センチ、野手でひときわ大きな20歳が光った。3回、楽天先発左腕の浜矢から一、二塁間を破る。さらに7回2死二塁からはこれも左腕・大塚の初球をたたき、右前適時打。いずれも変化球に体勢は崩れ気味だったが、しぶとく安打にした。

 「結果が出て、良かったです。左投手でも試合に出してもらえたので絶対に結果を出そうと思っていました。1打席1打席が勝負です。甘い球は1球も見逃せませんから」

 日焼けした顔をそう引き締めて話した。3年目で初めての1軍キャンプ参加。練習では試行錯誤の繰り返しだが試合になると一変する。16日の同カードでもソロ本塁打を放つなど好結果を続けている。

 「とても打てるような形には見えないんだけど。予想外に実戦向きなのか、今、たまたまなのか。不思議な感じ。でも真っすぐを待って変化球にバットを出して拾っているのはいい。非常に魅力がある」

 就任時から「横田」と名前を挙げて若手生え抜き大砲として期待、キャンプでは自ら指導を続けてきた金本監督も「不思議さ」を強調しながら、そのミステリアスな魅力を口にした。

 ベテラン福留は言うまでもなく、2年目江越、さらに大物ルーキー高山が入団し、外野争いは激化している。故障明けのため2軍安芸キャンプで調整中の高山だが注目度はいやでも耳に入ってくる。高山の活躍について問うと「知ってます! 負けません!」と即答した。

 そのまま格闘家になれるような体格でサイズ感では文句なしで野手NO・1。あとは結果だ。「守りはどうか、サインプレーはできるか。最後は総合力」。指揮官がそう注文をつける1軍生き残り戦線を懸命に前進している。【編集委員・高原寿夫】