セ・リーグ覇者に先制コーゲキ決まった!! 金本阪神がオープン戦初戦のヤクルト戦を快勝した。金本知憲監督(47)が指導する大和は3安打の大暴れで、二塁の定位置争いが激化。5回に送りバントのケースで打たせるなど、鉄人イズムを徹底。13安打5得点で圧倒した。試合前には真中監督を「また太ったな」と口撃。初顔合わせでインパクトを残した。
金本流の強烈な先制パンチだった。試合前、ヤクルト真中監督と顔を合わせると、いきなり言い放った。「太ったな、また太ったな!」。ニヤリと笑いながら、敵将にカウンターを浴びせる。「いいもん食ってるんだろうね」。そう冗談を飛ばしながら、敵地浦添での一戦で、豪快な大物食いを披露した。
オープン戦初戦、そして同一リーグとの初対戦を制した。象徴は大和だ。1回先頭で新人右腕原樹の初球をライナーで左前へ。3回にサブマリン山中から詰まりながらも右前に運ぶと、1点リードの5回無死一塁では中沢の変化球を引っ張り三遊間を破った。実戦2試合、スタメンから外れていた男が意地の「猛打賞」。指揮官もうなった。
「(ライバルの)上本も打ったのかな。セカンドはレベルが高い。昨日、練習試合が終わった後、アドバイスした。練習の仕方を」
二塁の定位置争いは激化する一方だ。上本は5回守備から登場し、8回に単打を放った。実績十分の西岡も16日の楽天戦で本塁打。そして、前日20日の楽天戦後に金本監督から助言された大和も「外の球を追いかける打ち方をしている。そうならないように」とうなずく。小技を意識しすぎた非力さは消え、バトルは3者が譲らない。
5回は大和の安打で無死一、二塁。緒方の打席は試合のポイントだった。送りバントか…。周囲の予想と異なり、指揮官は打たせる。結果的には三振したが攻めの姿勢に徹した。金本監督は「詳しくは言えないけどね。公式戦で勝つためのオープン戦だから」と見据えた。
昨年11月のイベントでライバルを問われ「優勝チームじゃないですか。ヤクルト」と言い切った。昨秋ドラフトでも高山を競合した因縁の相手だ。この日は川端、山田、バレンティン、雄平らV戦士を並べた。「野手は公式戦じゃないかと思うようなメンバー。岩崎、秋山の2人がよく抑えてくれた」。舌戦で口火を切り、攻守で圧倒。覇者の胸を借り、堂々と戦い、勝利を収めた。【酒井俊作】
<阪神近年の新監督OP戦初戦>
◆02年星野仙一(2月23日、4-3西武=安芸)3点を追う9回、藤本の3点三塁打で追いつき、今岡の中前打でサヨナラ勝ち。「チェック、チェックの連続でいかんと」。
◆04年岡田彰布(2月28日、9-5オリックス=安芸)4番桜井が7回に満塁走者を一掃する二塁打など、10安打の大勝。「若いやつがびっくりするような力をつけてきている」。
◆09年真弓明信(2月28日、3-5オリックス=安芸)4回に逆転を許すと、沈滞ムード。「はね返す雰囲気を出していこう。はね返すチーム作りをやっていこう」。
◆12年和田豊(2月19日、0-1巨人=沖縄セルラー那覇)巨人戦の雰囲気に若手が萎縮し完敗。「アピールしないと勝てない」。



