巨人高橋由伸監督(40)が「神の手」を求める。チームは今日8日のソフトバンク戦に備えて7日、山口・宇部に移動。指揮官は新大阪駅の雑踏の中で、前日6日の侍ジャパンで坂本が見せたプレーを振り返った。9回1死二、三塁の三塁走者で一ゴロに対し、ヘッドスライディングで本塁に生還。「すごかったね。今年のルールなら頭から行ってもケガをする可能性は少ない。手の方が操作性が高いからね」と捉えた。
今季から「コリジョン(衝突)ルール」が採用される。本塁クロスプレーでの捕手のブロックは禁止。昨季までなら頭から突っ込むと、捕手との衝突でケガする可能性が高かったが、リスク減少で突入できるケースが増える。
実践した坂本は「一塁、二塁、右翼からの返球にはあれが一番早いと思う」と説明した。捕手は一、二塁、右翼方向を向くことで、三塁から本塁に走り込んでくる走者を視界に捉えにくい。村田善バッテリーコーチは「捕手は走者との距離が空くほどタッチしにくくなる。ブロックできた時は自分の体で接触を感じてタッチできた。でも新ルールでブロックできず、さらに手で距離を取られると難しくなる」と坂本の言葉を裏付けた。
坂本と同系の俊足タイプも感じるものがあった。立岡は「自分はあまり頭からは慣れていないけど、セーフになりやすいケースは出てくると思う。送球が一塁側にそれれば狙える」とイメージを膨らませた。
昨季低調だった打線はキャンプ、オープン戦を通じた鍛錬で強化を図っているが、知恵と勇気で奪う得点にも重みがある。高橋監督も「俺は現役時代、ホームに頭から行った記憶がないな。守備では飛び込んでいたけど」とリスク回避していた“神の手”が白星をさらう。【広重竜太郎】



