開幕ローテ入りを決めている巨人田口麗斗投手(20)が、鬼門を突破した。6回1死満塁。押し出し死球で先制を許したが、井口、鈴木を仕留め、最少失点で切り抜けた。「ピンチの場面で狙って三振を取れたのはよかった」。6回4安打1失点の内容に手応えを感じていた。
スタミナが課題だった。昨季は12試合に先発し、6回以上を投げたのは4度だけ。中盤にボールを制球できず、痛打されるケースが目立った。「5回で毎回代わっていたら、1年間は先発ローテを守れない」と、今オフは体力を強化してきた。昨秋のキャンプでは100メートルのインターバル走後の投げ込みや200球を超える熱投で、自らを追い込んだ。
オフの鍛錬が結果に表れている。前回登板(8日)のソフトバンク戦では、5回1死二、三塁とされるも、ピンチを脱出。この日の6回もそうだ。昨年なら疲れが見え始めた場面で、井口の懐に直球を突っ込み、見逃し三振。直前に死球を与え、フラッシュバックする場面だが、狂いなく、小林誠のミットに投げ込んだ。「課題のスタミナを克服できている。気持ちも体もまだ行けると思います」と自信に満ちあふれていた。
信頼も得た。高橋監督は「球に力もあるし、全体的に良くなっている。1試合投げることも、1年間投げるのも経験していないので、この1年でどうかというところ」と、1年間先発ローテを守り抜くことを期待した。課題を克服した高卒3年目の左腕。故障で離脱中のマイコラス、杉内といった実力者が復帰しても、つかみ取ったポジションは譲らない。【細江純平】



