阪神中谷将大外野手(23)がプロ初の4安打をマークした。7番センターでスタメン出場し、中前、左前、左前、右前と快音を連ねた。チームでは若虎たちが試合後に連日汗を流し、この日も早出練習。奮闘を続けている。
若虎が奮闘した。7番に入った中谷がプロ入り初となる4安打の大暴れで、打線をけん引した。
「いいところに飛んでくれたんで良かった。(打席では)あまり考えすぎずにシンプルに勝負することを意識しています」
3安打を放ち、8回1死二塁で迎えた第4打席だった。マシソンの外角低めスライダーに軽くバットを合わせた。巨人ファンもざわついた妙打でチャンスを広げた。片岡打撃コーチも「追い込まれながらも変化球についていった。ああいうヒットを自信にして欲しいね」と称賛する一打が、4安打目となった。
守備でも魅せた。4回、2死二塁で長野の大飛球が右中間を襲った。だが、中谷がフェンス際でジャンピングキャッチ。好守でピンチを救った。開幕は打撃不振で2軍スタートだったが、1軍昇格後は打率3割9分5厘。守備でも好プレーを続け、若手外野レギュラー争いのポールポジションに立っている。
目下絶好調だが、6月26日の広島戦では痛恨のミスを犯した。同点の9回2死満塁で左中間の飛球を捕球にいき、左翼俊介と交錯。ボールは地面に落ちサヨナラ負けとなった。「でも自分はひたすら結果を残すしかないですから。次にいいプレーをして取り返せたら。そう思ってやっています」。悔しさを糧に前へ進もうとしている。
前日5日の試合後には、江越らとベンチ裏で約30分間バットを振り込んだ。この日は試合が始まる7時間前の午前11時に、前日のメンバーで東京ドームに姿を現した。同球場での早出打撃練習は、シーズン当初から行われているが、中谷だけでなく、北條、江越、高山、梅野の5選手はベンチ裏で40分間素振りを繰り返していた。もちろん、再び宿舎に戻り、この日に向けた研究なども怠らない。そして試合後にも約20分しっかりバットを振った。若手らしい反骨精神が、苦しむチームに光を与えている。
「自分は1打席1打席やるだけなんで。チームの勝ちに貢献したい。それだけです」
沈黙を続ける猛虎打線。その中で中谷や江越ら奮起する若手がいることは明るい話題だ。【梶本長之】



