阪神原口文仁捕手(25)が一塁を主戦場に今季を戦うことが2日までに、決定した。キャンプ最終日の2月28日に矢野作戦兼バッテリーコーチと話し合い、方向性を確認。勝負強い打力を生かすため、一塁に専念することになった。金本監督は遊撃は北條が最有力とも明言しており、17年チームの骨格が固まってきた。

 甲子園の練習再開日が節目の1日になった。原口はファーストミットを抱え、室内練習場に姿を見せた。一塁で投内連係に参加。その後、グラウンドで行われたシートノックなど守備練習まで、守備位置は変わらなかった。行動をともにしてきた捕手組から離れ、防具をつけることなく、練習は終わった。

 原口 試合もファーストで出ていくと思うので、今日は多めにということです。動きが分かっておかないといけないので。しっかり確認できた。大丈夫そうだなと思います。

 正捕手取りを目標に掲げていたが、3月から本格的に一塁の守備に取り組むことが決まった。1カ月に及ぶ春季キャンプを見て、首脳陣が判断を下した。矢野コーチは最終日の2月28日に本人と面談。今後の方向性を通達した。

 矢野コーチ 総合的な判断で。肩の状態は良くなっているし、やりたい気持ちも分かる中で、チームのことを考えて、ファーストをメインでやってもらう。