ソフトバンク内川聖一内野手(34)が、1軍復帰後初のタイムリーを放った。

 初回2死二塁。日本ハム先発メンドーサのカウント3-2からの直球を弾き返すと、打球は一塁ベースを直撃して右前へ。先制打となった。

 試合後、お立ち台に上がった内川は「(2軍で調整中は)テレビでしか応援できないので寂しかったし、ファンの皆さんの前で野球がしたかった。皆さんの前で野球が出来て幸せです」とリップサービスを忘れなかった。

 初回の幸運な当たりが両チーム通じて唯一の得点となった。「ヒットになれば何でもいい。ファーストベースを引っこ抜いてでも家に持って帰って抱きしめて寝たいぐらい感謝している。(ベースに)特別な感情を持ちながら、べースを踏むときも『ゴメンナサイ』と言っている。ベースさまさまです」。ベースの神様へ、内川の日ごろの心がけがもたらしたご利益打だった。

 この日は選手間投票で4年ぶりの球宴出場も決まった。30日から仙台で首位楽天との3連戦。前半折り返しとなる球宴まで10試合だ。「選手だけじゃなくファンの力もプラスにして頑張りたい」。首位ターンへ内川はチーム、ファン一丸となって戦い抜くことを誓っていた。