ソフトバンクが2年ぶりのリーグ優勝に王手をかけた。アルフレド・デスパイネ外野手(31)が、勝ち越しの2点適時打と本塁打王争い単独トップの32号2ランを放つ4打点の大活躍。楽天が敗れて優勝マジックは、広島と同じく「1」となり、明日16日の西武戦(メットライフドーム)で勝つか引き分ければ、工藤公康監督(54)が宙に舞う。
貫禄の一打だった。3点のリードを追いつかれ、迎えた6回。デスパイネが2死満塁から勝ち越しの中前2点タイムリーを放った。打球が中前に抜けると右拳を握りしめ、一塁にたどり着くと再びガッツポーズ。喜びを爆発させた。
「あそこで勝ち越せば岩崎やサファテがいる。あれで勝ちを確信した。本当はホームで決めたかったけど、気持ちを切り替え(西武との)1戦目で決めたい」
伏線があった。初回2死二、三塁のチャンス。フルカウントから死球を食らっていた。太い右腕に直球を当てられた温厚なキューバ人助っ人は、珍しく怒りをあらわにし、ディクソンをにらみつけていた。
最初のお返しは逆転2ランだった。1点を先制された直後の4回無死一塁から中越えに一時逆転の2ラン。2ストライクから3球ボールを見送り、6球目の変化球を強振。死球の怒りをバットにぶつけた。2試合連続の1発は、並んでいた日本ハムのレアードを抜く32号となり、リーグ単独トップに躍り出た。
打点もこの日の4打点を加え94打点。西武浅村を抜いて、リーグトップ柳田の95打点に1点差に迫る。昨年の92打点を上回り、「100打点以上あげたい」との目標達成は目前で、来日4年目で初の本塁打と打点の2冠も見えてきた。
お立ち台には初めて同じキューバ出身のモイネロと2人で登場した。「ストライク先行でいけば必ずいいことがあるから」。日本で成功するためのアドバイスを送ってきた弟分と一緒に、お決まりの「デスパ・イイネ!」ポーズを決め、優勝を待ち望むスタンドのファンを沸かせた。
工藤監督は言った。「明後日の試合もみんなで全力で勝ちにいくことに集中していく」。舞台は16日からの敵地、西武3連戦に移る。目指すは、9月17日にリーグ優勝を決めた15年を1日上回るリーグ史上最速V。ゴールはもう目前だ。【福岡吉央】



