広島の優勝パレードが25日、広島市内で行われた。シーズン中のマツダスタジアム同様、約3キロの沿道が真っ赤に染まった。球団マスコットのスラィリーを先頭に、車に乗った緒方監督が続く。コーチ、選手やスタッフは6台のバスから沿道のファンに手を振った。初優勝した75年以来のパレードだった昨季より7000人減ったが、それでも約30万3000人が連覇したチームに手を振った。

 約30分をかけて3キロのコースを移動。緒方監督は「今年もたくさんのファンの方が手を振ってくださった。とてもありがたいし、感謝の気持ちでいっぱいです」と振り返った。バスに乗って手を振った新井も「たくさんの方に手を振れてよかった。たくさん声を掛けてもらってうれしいです」と笑顔。胃がんからの復帰を目指す赤松は「僕は何もしていない中でのパレード。来年は力になって、本心から手を振りたい」と復活を誓った。

 CSで敗退し、連覇を達成しながらも日本一を逃した。三度目の正直へ向け、緒方監督は「来年は日本一になって報告したいですね」と気持ちを新たにした。球団初の3連覇、34年ぶりの日本一へ、パレードはモチベーションに変わった。【池本泰尚】