楽天のシーズン報告会が2日、東北6県各地で行われた。岩手出身の銀次内野手(29)は盛岡市内で行われた同会に参加。集まった地元ファン610人の前で来季の首位打者獲得を豪快に宣言した。

 銀次 今年は守備のタイトルを取ったけど、来年はバットの方でタイトルを取りたいです!

 地元で決意を新たにしていた。今季は全143試合に出場し、一塁手としてゴールデングラブとベストナインの2冠を獲得したが、満足はしていなかった。自身最多となる155安打をマークするも打率は3割を切り、2割9分3厘に終わっていた。「タイトルを2つ取らしてもらって自分としては良かったけど、来年はずっと目標である首位打者を取りたいと思っている」と真剣な目つきで語った。

 子どもたちと触れ合って、英気を養った。「むちゃ振りジェスチャーゲーム」では、則本の物まねを披露して会場の大爆笑を誘った。9月、ソフトバンクのデスパイネにサヨナラ打を放たれて10連敗が決まり、エースが号泣するシーンを再現した。「(ネタの)準備はしてない。そういうイメージしかない」と笑いつつも「岩手に来るのを楽しみにしている。逆にパワーをもらう。もっと頑張らなきゃ」と逆にファンへ感謝した。今年1月同様、来年も沖縄で自主トレを行う。14年目となる来季もバットでチームをけん引する。【高橋洋平】