渡辺恒雄読売新聞社グループ本社代表取締役主筆(91)が26日、都内ホテルで行われた「燦燦会総会」に出席した。

 冒頭のあいさつは以下の通り。

 「去年負けた。惨敗した。オープン戦もビリだった。今年はオープン戦トップだった。去年惨敗した理由は全て克服しました。(去年は)オフに補強した3人がけがや事故で活躍できなかった。その人たちがみんな復活した。さらに、巨人以外から来てくれたゲレーロさん、西武から野上くん。新たに帰ってきてくれた人、上原くん。去年けがだった人たちも何人かいる。沢村くんも復活したし、上原くんも帰ってきてくれた。ゲレーロさんはオープン戦で本塁打王。沢村くんと上原くんは(オープン戦で防御率が)0・00だった。投手で防御率が2点以下の人が、吉川くん、菅野くん、高木くん、田口くん、ざらざらいる。打撃のほうは、オープン戦では奮わなかったけど、それでも3割以上打った吉川(尚)くん、中井くん、陽岱鋼くんがいる。上原くんが10年ぶりに帰ってきて、その人気の恐ろしさを知ったのは、東京ドームのオープン戦。4万6000人以上の観衆が集まった。2000人ぐらいが立ち見だった。お気の毒に。オープン戦で4万人以上は巨人軍の実績ですが、4万6000人入ったのは『上原効果』もあったと思います。去年いなかった人でこれだけ活躍している。明らかに活躍してくれる人がここに来てる。大丈夫といったらいかがなものか。警戒してもらわななきゃ。高橋くんも今年3年目。1年、2年はちょっとうまくいかなかったけど、それは今言ったような別の要因があった。まあ、長嶋茂雄さんは監督を15年やった。高橋くんはまだ2年しかやっていない。15年のうち何回か優勝してね。巨人の長嶋、日本の長嶋、世界の長嶋になっちゃった。高橋くんはまだ若いんだから、たった2年しかやっていない。10年以上やるつもりで、今年から勝ち始めて、10連勝、優勝10回ぐらいやって長嶋さんの記録を塗り替えてくれると期待しています。(スローガンの『奮輝』に)この字。難しい字。彼が書いた。若い人で、こんなうまい字は見たことがない。僕のような悪筆家にはうらやましい。この筆力。ただ、筆力と経営力は別ですから余計なことは言いません」