王者ソフトバンクが「もう1頂!」へ、好発進した。0-0で迎えた8回1死満塁。新選手会長、柳田悠岐外野手(29)が決勝の左越え2点二塁打を放った。投手陣も3人の継投でピシャリ。開幕戦は2年連続白星スタート。2年連続日本一へ、力強く1歩を踏み出した。
柳田が高めのボール球を豪快に振り抜いた。「前に飛ぶと思ったので」。打球が左翼手の頭上を越えていく。0-0の8回1死満塁から決勝2点二塁打。「開幕戦で何とか勝ちたい思いだったので本当にうれしかった」と喜びに浸った。
その前の3打席は無安打。2三振はいずれも見逃し。「追い込まれる前に」という意識を強く持ち、西の初球を逃さなかった。昨年は5打数無安打。16年も14打数3安打と西を打てていなかった。お立ち台の隣には7回1安打無失点と好投しながら援護できなかった千賀がいた。千賀は「柳田さんは(打つのが)いつも遅いなと思いました」とチクリ。年は4つ違うが10年ドラフト(千賀は育成)入団の同期で仲がいいからこそ言える言葉だった。
投手と野手だが2人はオフも一緒に食事に行く。柳田は「千賀は積んでいるエンジンがデカイ。あいつなら20勝できる」と、投手としてさらに成長できると信じている。だからこそ、この日も早い回に援護して勝ちをつけてあげたかった。「千賀君には次回また頑張ってほしいな」とニッコリ笑った。
就任4年目の工藤監督にとって開幕戦は昨年に続き2年連続の白星発進となった。工藤監督は「8回はいい攻撃だった。柳田は逆方向への長打。彼にとってもいい安打になった。つないでつないで中(軸)が(点を)取る」と、思い通りの攻撃で西を攻略し、笑顔で開幕星を喜んだ。
柳田はお立ち台で「打ちまくる。それが目標です」とシンプルな目標を口にした。連覇へ向け主役のひと振りで好スタート。そのヒーローは、観戦に来た孫オーナーから試合後「ナイス!」と声をかけられ笑顔。新選手会長がバットで開幕から存在感を発揮した。【石橋隆雄】



