広島が球団史上初となるオール逆転開幕3連勝で、単独首位に立った。3試合連続2桁安打の猛攻の主役となったのは、下水流昂外野手(29)だ。鈴木誠也外野手(23)が下半身の張りで急きょ先発メンバーから外れ、代わりに「6番右翼」でスタメン出場。先制弾を含む2安打1打点の活躍で、鯉を勝利に導いた。
見逃せばボールとなる外角高めの直球に、今季初出場初打席の下水流は迷わずバットを振り抜いた。2回2死走者なし。バットヘッドを立てたまま捉えた打球は、ぐんぐん伸びてバックスクリーンへ。急きょのスタメン出場となったが、ファーストスイングから応えてみせた。
先制弾で打線に火をつけると、同点の5回には左前打で勝ち越しへの突破口を開いた。「もらったチャンスなので、絶対に生かさないといけないと思った。それがファーストスイングできた(理由)かなと。こういうところで打つことを積み重ねていく選手なので」。4番スタメンを予定していた鈴木が練習中に下半身の張りを訴えて回避が決まった。代わって右翼で出場した下水流が、4番の穴を埋めた。
もともと長打力に定評はあったが、今年の沖縄2次キャンプで握り方を変えたことが転機となった。松山からの助言からグリップを握る右手と左手の間に数ミリの“隙間”をつくった。バットヘッドが下がって振り出さないようにするための意識づけで、ヤクルト青木やソフトバンク松田にもみられる握り方だ。「取り組んできたことが初打席でできた」と2年ぶりの1発につなげた。
昨秋から戦力底上げに取り組んできた緒方監督は「全員で戦っていく中でああいう活躍があると大きな勢い、力になる」と代役をきっちり務めた下水流をたたえた。05年以来13年ぶりの開幕3連勝は、いずれも2桁安打、逆転勝利でもぎ取った。逆転勝ち数は17年41勝で、16年も45勝と、ともに12球団トップだ。逆転の鯉を継続する今季は、主砲欠場のピンチすらチャンスに変える強さがある。【前原淳】
▼広島が05年以来6度目の開幕3連勝を飾った。本拠地で開幕3連勝は88年阪神戦以来、30年ぶり。この3試合は2-3→6-3、0-1→6-2、1-2→8-3と、すべて逆転。開幕戦から3試合連続逆転勝ちは05年ソフトバンク以来で、広島では球団史上初めて。



