ソフトバンク工藤公康監督(54)が、通算224勝の投球術で若手にカツを入れた。5日、楽天生命パークに隣接する室内練習場で打撃投手を務め、調子の上がらない今宮、上林らに投げ込んだ。
春季キャンプで打者に気持ちよく打たせるのとは訳が違った。前カードの西武戦で9打席無安打だった今宮には、内角を攻めた。「外ばかりを打っていると形がズレる。打席の中で覚えることが大事」と、打撃フォームが崩れかかっていた今宮に、インサイドを繰り返し打たせることで修正させた。
開幕からここまで全5試合で安打を放っている上林にも相手した。「上林は左腕でも代えられないように」と自らが投げ、左腕に慣れさせようとした。左キラー江川には、内角へスライダーを投げ、バットをボキッと折った。「いいんだよ。実際の球は曲がって来る。そういう球を練習してほしい。真っすぐばかり気持ちよく打っていてもダメ」と、汗びっしょりの顔でニヤリ。江川は「この前対戦した(現役の)投手よりも速かった」と驚いた。高田、甲斐、堀内と合わせ打者6人に約20分の力投だった。
ここまで2勝3敗の借金1。先発投手には勝ち星がついていない。今日6日楽天戦の相手はエース則本。打線が早めに千賀を援護したい。いつも以上に力投した工藤監督の思いはナインに伝わったはずだ。【石橋隆雄】



