勝った高揚感はない。険しい表情で、金本知憲監督(50)が口を開いた。「いやあ、腹が立っていましたね。いろいろと」と感情を隠さない。最大6点リードが、終わってみれば2点差に。ギリギリの逃げ切りとなり「う~ん、いろいろ言えばきりがない。ピリッとしない。勝ったことは喜ばないといけないけど」とピリピリムードを漂わせた。

 勝ちパターンの中継ぎを出さずとも逃げ切れる展開。だが竜の息の根を止めることは出来なかった。2番手高橋聡は無失点で切り抜けるも2安打を浴びた。3番手石崎は3失点。先頭平田を2球で追い込むも、3球目のスライダーが高めに抜けて三塁内野安打。さらに四球で走者をため、1死から代打高橋に3ランを被弾。3球で追い込んだ後の6球目が高めに浮いた。

 石崎は中6日で、5月初登板。だが結果は出ず、2戦連続の失点で防御率は4・85となった。金本監督は「追い込んでいるんだから、きちっとボール要求の時はボール球を投げないと。それで四球を出してドカーンですからね」と要求。リードが3点となり、投入したドリスも失点。中継ぎ陣の不用意な1球、詰めの甘さが目についた。

 とはいえ9連戦を、雨天中止1試合を含む5勝3敗で乗り切り、貯金も2となり2位浮上だ。8日からは巨人、広島との6連戦。「しんどい1週間になるかもしれませんけど、選手も強い気持ちを持って戦ってほしいですね」と奮起を促した。黄金週間は終わり。もう1度、アイドリングを高める。【池本泰尚】