2000安打への、追い風となるか? ロッテは10日、コーチ陣の配置転換を発表し、1軍打撃コーチを兼任していた福浦和也内野手(42)のコーチ登録を抹消した。通算2000安打まであと25本。球団関係者は「結果的に2000本に専念できる環境になるのでは」と話す。

 配置変更はベンチ入りできるコーチ数が上限に達するための措置。内野守備走塁コーチを兼任していた鳥越裕介ヘッド(46)がヘッドコーチ専任になり、それに伴って小坂誠2軍内野守備走塁コーチ(44)が1軍の同職に昇格。代わって堀幸一2軍打撃コーチ兼育成担当(49)が2軍内野守備走塁コーチに就く。

 井口監督の要望に球団が応えた形だ。これまで試合は鳥越ヘッドが一塁コーチを務め、攻撃中はベンチの井口監督と距離があった。林球団本部長は「戦いを進めていく中で、監督により近いところで、力強くサポートしてほしい」と説明した。今後は鳥越コーチが参謀として、井口監督の隣で助言できるようになる。

 チームは5月に入ってまだ1勝。借金は5に膨らんだ。林本部長は「盛り返したい。まだまだへたるような状況でもないので」。人事再編が、福浦の記録アシストとチーム状況改善につながることを期待した。