西郷どんのように、柔軟に勝利を求める。巨人山口俊投手(30)が14日、川崎市内のジャイアンツ球場で前日調整を行った。桜島を横目にドンと腕を振る。今日15日のヤクルト戦は、西郷隆盛の出生の地・鹿児島で開催。NHKの大河ドラマは見ていないが「もちろん、名前は知っていますよ」と笑顔で答えた。
薩長同盟のごとく、過去にしがみつかない。練習後、「別物の自分として、今できる自分のボールを投げたい」とうなずいた。4月の地方球場での2戦(新潟、長野)は連続完投勝利。だが直後の2試合では2戦連続でKOされた。敗因は「戻そうとし過ぎた」と好調時の残像を追い求めたことと分析。「基本に戻る」とファウルを奪う強い直球を投げ込み、ストライクゾーンで勝負することが重要と思考を再構築した。
江戸無血開城のように勝利への形にはこだわらない。直近2戦は序盤から制球が乱れ、合計13四死球。「自分自身が動揺していた。自信の問題」と自ら流れを手放したと反省した。直球で力強く押し込むスタイルだが、「立ち上がり3イニングをのらりくらりでも抑えていきたい」と序盤は泥臭くでも0を並べれば勝利が近づくと力を込める。
ヤクルトには現在本塁打王のバレンティン、山田哲ら強打者が並ぶ。「打線にならないように1人ずつ切っていきたい」と誓う。思考を巡らせ187センチ97キロの体で相手をなぎ倒す。【島根純】



