阪神金本知憲監督は試合後、疲れ切った表情だった。

 首位広島との3連戦3戦目は一時は5点ビハインドを追いつきながら、同点の9回表にドリスが背信の5失点を喫した。体調不良の影響で戦線離脱していた守護神はこの日再び出場選手登録されたばかり。6月9日ロッテ戦以来、中14日での実戦マウンドは自身の適時失策から勝ち越しを許し、さらには4番鈴木に満塁弾を浴びて降板した。

 指揮官はドリスの悪送球で勝ち越し点を許した場面を振り返り、「今年は多いよな。ちょっとな。投内連係ができていないよな。それがまさか決勝点とはね」と厳しい表情。チームは引き分けを挟んで5連敗となり、今季ワーストの借金6で2シーズンぶりとなるリーグ単独最下位となった。