日本ハム近藤健介捕手(24)が“先輩打ち”へ、全球フルスイング宣言した。「マイナビオールスターゲーム2018」(第1戦7月13日=京セラドーム大阪、第2戦同14日=熊本藤崎台県営野球場)のファン投票の最終結果が25日に発表され、近藤はパ・リーグのDH部門で初選出された。横浜の大先輩・中日松坂大輔投手(37)との初対決へ、リーグ屈指のヒットメーカーが晴れ舞台でも安打を刻む。

 はにかんだ笑顔で、大先輩を指名した。ファン投票で球宴初選出された近藤が、即答した。「先輩の松坂さんと対戦してみたいです」。横浜時代、監督やコーチらから絶えず聞いていたのが中日松坂の話。数多くいる先輩の中でも、ひときわ大きな背中だった。「雲の上の存在。神様みたいな」と笑う。偉大で、あこが続けるOBとの対戦を熱望した。

 真っ向勝負で、力試しする。ここ12試合連続安打中で、通算打率3割6分3厘。規定打席到達者では、12球団トップの座に君臨している。4月末に右ふくらはぎの筋挫傷で離脱もあったが、復帰後は安打を量産し、首位奪取へ欠かせない中軸を担う。だが、武器の1つである選球眼も、松坂の前では封印する。球種も関係ない。気持ちを前面に出して「どんなボールがきても、フルスイングしたい」と心躍らせた。

 球宴出場は、悲願だった。昨年は選手間投票で初選出されたが、腰部椎間板ヘルニア手術を受けリハビリ中だったため辞退。「1回は出てみたいと思っていた」。悔しさが原動力の1つになった。復帰後も安打を量産し、規定打席未満ながら、57試合で打率4割1分3厘。「4割男」として球界屈指のヒットメーカーに成長した。その魅力を発揮出来る、最高の打席が待っている。

 自身の記憶に残る球宴は「新庄さんのホームスチール」。つかの間のリフレッシュとなる舞台でも、ファン投票で選ばれた思いを胸に臨む。「シーズン同様、しっかり自分の打撃が出来るよう、選んでくれたファンの皆さんのためにそういうプレーが出来たら」。松坂との対決で抱く興奮は、ファンを包み込むように広がるはずだ。【田中彩友美】