10年連続40回目の出場となる東芝(川崎市)は打線が爆発し、創部7年目で初出場となったトヨタ自動車東日本(金ケ崎町)に7回コールドで快勝した。エンゼルス大谷翔平投手の兄でトヨタ自動車東日本の大谷龍太外野手(30)は1番左翼でスタメン出場し、3回に右前安打を放った。

 エンゼルス大谷翔平投手の実兄、トヨタ自動車東日本の大谷龍太外野手が大会初出場で1安打を放った。3回1死、ボール気味の外角高め142キロ直球を右方向に流した。今年のドラフト候補、東芝・岡野からの安打に「最初の打席はフォークで三振していた。直球に張って、思い切って振った結果」と胸を張った。

 コーチ兼任で選手13人から始動し、創部7年目でたどり着いた都市対抗は1-12の7回コールド負けだった。「東京ドームでプレーしたのは初めて。こんなにお客さんが入っていると、守備の時の声も聞こえない。自分たちの力が足りなかった」。弟への今大会の結果報告については「送りません。負けたから」と兄の意地をのぞかせた。今後については「1年でも長くプレーしたい。都市対抗で優勝するぐらいの気持ちでやらないと」と前を向いた。