ロッテは後半戦最初のカードで最下位楽天に3タテをくらい、球宴を挟んで4連敗。6月16日以来、1カ月ぶりに借金1となった。

 微妙な判定が明暗を分けた。同点の8回1死一塁、益田直也投手の楽天今江への投球が危険球とみなされて退場になった。緊急登板したチェンは2死後に連続四球を与え、押し出しで決勝点を献上。接戦から一転して流れは楽天に傾き、この回4点を失った。

 益田の投球は今江の左肩付近を通過したように見え、ヘルメットをかすめたか微妙なところだったが、井口資仁監督は「捕手が『当たった』と言ったので抗議にはいかなかった」と説明。柳田球審も「アグリーメントでは頭部付近に当たれば退場となっている。難しい判断でしたけど、今江選手も頭がしびれているということを言っていましたし、場所が『頭部付近』かどうかを審判4人で協議した結果、そういう判断になった。(井口監督からリプレー検証の)リクエストがなかったので、納得されたということ」と話した。