ソフトバンク柳田悠岐外野手(29)があす23日の日本ハム戦から戦列に復帰する見通しが立った。16日に打球が頭部に直撃し、チームを離脱。これまで筑後市のファーム施設でリハビリを行っていたが、21日にヤフオクドームで調整した。工藤監督らが見守る中、脳振とう特例措置による復帰プログラムを順調に消化。今日22日にチームの練習に参加する予定。問題がなければ、23日に出場選手登録する方向だ。

柳田はこの日、守備練習や室内練習場での打撃練習を行った。「休んでいるので、元気は有り余っています」と活発に動き回った。練習メニューを終えると、マウンドで投球練習していた大竹の元へ向かった。打席に立ち、数球、球筋を確認。大竹の手元が狂い、投球が頭上を襲うハプニングもあった。柳田は思わず尻もち。無事ではあったが、周囲をヒヤリとさせる場面だった。それでも工藤監督は「元気そうだね。順調と聞いているので、ホッとしています」とうれしそうだった。

脳振とうの特例措置が適用されると、NPBのガイドラインに沿った練習をクリアすれば、通常の10日間を待たずに再登録が可能になる。チームは23日の復帰に照準を合わせていた。柳田が離脱した18日から、負けなしの3連勝中。テレビなどで試合をチェックしていた柳田は「みんな野球がうまい。まだ(優勝の可能性は)ゼロではないですからね。一生懸命頑張ります」。

今日22日のオリックスにも勝ち、優勝争いに希望を残した状態で主砲を迎え入れる。【山本大地】

<柳田のここまで>

◆16日 西武戦の試合前練習中に、西武選手による打撃練習の打球が左側頭部を直撃。救急車で病院に搬送され、検査で打撲の診断を受けた。

◆17日 脳振とう特例措置が適用され、出場選手登録を抹消された。

◆18日 チームを離れ、千葉から福岡へ移動。

◆19日 福岡・筑後のファーム施設でリハビリを開始。軽いランニングやストレッチで体を動かした。

◆20日 ティー打撃やベースランニングなどを行う。