長期連載「野球の国から」の新シリーズ「平成野球史」は、新元号となる来年5月まで送ります。

時代を変えた野球人、時代を彩った名勝負、時代を揺るがした事件。「平成」を深掘りして考察します。第1回の古田敦也氏(53)に続き登場するのは、オレステス・デストラーデ氏(56)です。

90年代の西武黄金期の立役者の1人。カリブの怪人と呼ばれ、ファンに愛されました。ニッカンコムでは26日から連載を開始します。

8月にメットライフドームを訪れたデストラーデ氏を取材した。同氏は何度か「40周年のイベントに呼んでもらい、誇らしい」と口にした。

今年はライオンズが所沢に来て40年目。シーズンを通じて多くの“レジェンドOB”が来場し、盛り上げている。10年ぶりの優勝も近づいており、まさにメモリアルな1年となっている。

今回の来日では、現役の若手選手と触れ合う機会もあった。山川には「ミスをしても、コーチの言うことを聞いてやっていけば、またチャンスはある」と伝えた。氏自身、西武に来日した当初、コーチから「ミスはいくらしてもいい。上達すると信じてやりなさい」と言われたおかげで、活躍できたという。

今年41歳の記者にとって、子供の頃の西武は、とにかく強かった。象徴が秋山、清原、デストラーデの「AKD砲」だった。その1人であるデストラーデ氏の言葉。20年後、30年後、山川がレジェンドとなって、後輩に伝える日が来るのかも知れない。【古川真弥】