“和製ランディ”定着へ、楽天ドラフト4位の弓削隼人投手(24=SUBARU)のキャンプ1軍スタートが16日に決まった。ドラフト1位の辰己涼介外野手(22=立命大)ら新人選手6人が1軍メンバーに入る中“頭1つ”抜けている。日本人左腕では球界最長身193センチ。5日の入寮時も備え付けのベッドのサイズを真っ先にチェックしたほどで「もうさすがに(伸びてない)。いらないです。止まってほしい」と笑う。

新人合同自主トレ2度目となったブルペンでは、長い手足をしなやかに使った40球の立ち投げ。スリークオーター気味のフォームは「ビッグユニット」にヒントを得た。身長208センチの伝説的左腕、ランディ・ジョンソン(元ジャイアンツ)。「よく例えられるんです。腕の角度であったり、大きな身長にもかかわらず横から投げている感じが、すごい自分も合っているなと思うので。参考にしながらやっています」と話す。

終始落ち着いた物腰は欠かさぬ日課のたまもの。中日京田と同期だった日大時から「ルーティン」でコーヒーを愛飲。本格的なエスプレッソマシンなどを買いそろえ、寮にも持ち込んだ。時間があれば自ら豆をひき「精神統一になる」と効果を語る。「(先発と中継ぎ)どっちを言われても対応できるようにしている」と頼もしい。【亀山泰宏】