北東北大学野球リーグの富士大(岩手)が17日、岩手・花巻市内の同大で全員参加での19年初練習を行った。昨秋には同リーグ史上最長のV10を達成。新主将の下地滉太捕手(3年=日大藤沢)は「日本一が一番の目標。目の前の1戦1戦を全力で戦うことはもちろんだが、11連覇は通過点」と初の全国制覇に突き進む。

積雪のためグラウンド練習はできないが、室内で軽めの調整。150人を超える全部員、スタッフでの初ミーティングも行った。豊田圭史監督(34)からは「春の全日本選手権で笑顔で終わりたい。うれし涙を流したい。そのためにはプライドは捨てよう」。ガムシャラに全身全霊をかけて練習に励む意思統一が図られた。

新チームのテーマは「変化、進化」。西武ドラフト7位の佐藤龍世内野手(22=北海)や楽天8位の鈴木翔天投手(22=向上)ら4年生の投打の主力が抜けた穴は大きいが、だからこそ競争力が結果を左右する。下地は「背中で率先したい」。2月までは室内中心に基礎を培い、3月の沖縄合宿からグラウンド練習を本格化させる。過去とは違う強さを披露する新春が始まった。【鎌田直秀】