死んだボールを生きた打撃に変えていた。楽天浅村栄斗内野手(28)が5日、仙台市内の楽天生命パークでの1軍全体練習に参加。室内練習場の打撃マシンを打ち込む「鳥かご」で七色のマシン打撃を披露した。
一定のリズムで投じられる白球を淡々と打ち込んで…いなかった。数十球ことに体勢を変え、1球ごとに考えるように振り込んだ。「マシンは考えながら打たないと」と説明する。
具体的には、<1>通常フォームで打つ<2>外角球になるよう本塁から遠く立つ<3>内角球になるよう本塁に近く立つ<4>左手1本の片手打ち<5>右打ち<6>足元にバットを置いて足幅を調整して打つ<7>体をマシンへ正対させるほどのオープンスタンスで打つ、だ。
独特の思考がある。通常、マシン打撃は淡々と振り込む選手が多い。人の投げる球と違い、軌道も間合いも似通う。タイミングさえ取れば、快音を響かせられる。浅村はそれを逆手に取った。「マシンは常に一定で打てるので、フォームを意識しながら打てる。バットが外回りしていたらインサイドアウトをイメージしたり」。単調な練習だからこそ、自ら動き、フォーム形成の血肉にしていた。
周囲への波及もある。4年目の村林ら若手も質問攻め。練習での意識の高さに平石監督も「アサの姿を見て学ぶのは大事。大きな教材が増えた」と喜ぶ。FA加入の浅村効果が確実に広がっている。【島根純】



