竜先発陣の合言葉は「大野雄大に続け」。12連戦を終えた中日は9日、一部の投手がナゴヤ球場で練習を行った。10日からの阪神3連戦(甲子園)には又吉、柳、福谷が先発予定。12連戦を4勝8敗と負け越したものの、大野雄が、うち2勝を挙げた。7日の広島戦(ナゴヤドーム)では、9回3安打完封。令和のセ・リーグ初で、今季チーム初の完封を決めたばかりだ。

10日の初戦で今季2度目の先発に挑む又吉は、「チームの中継ぎに負担をかけない投球。大野さんのすごさ。負けたくないのが本音だけど、あらためて、いい投手だと思った」と、感嘆。今季2勝の柳も続いた。「マウンドでの振る舞いが勉強になった。感情を出すわけじゃなかったけど、伝わるものがあった。誰でもだけど、完投、完封したい。0で抑えたい」。柳は11日のカード2戦目に先発する予定。自己最多の3勝目を目前で足踏みしているが、3年目のドラフト1位も刺激を受けていた。

前回6日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)でプロ入り初先発した福谷も同じだ。「すごかった。4~6回の2巡目を簡単にアウトにした。いずれ大野さんのように完投、完封ができるようになりたい」。プロ入り7年目で初先発。勝敗こそつかなかったが、6回6安打1失点と結果を残した。12日のカード最終戦に先発する右腕も大野雄に続こうとする。

中日は5カード連続負け越しで、借金4の5位。大野雄効果で竜投が、借金返済に挑む。