中日ドラフト1位根尾昂内野手(19)がフレッシュ球宴に選出された。

「今年の新人の中から選考されて光栄です」。中日からは同期入団の梅津、石橋、2年目の山本とともに選ばれた。

日本ハム1位吉田輝との直接対決が注目される。吉田輝が選出会見で、直球勝負で3球三振に打ち取る決意をみせたことを報道陣から聞いた根尾は冷静に「吉田は1軍で投げている投手。負けないようにしたい。吉田だけじゃないですから」と答えた。

根尾は1月の合同自主トレで右ふくらはぎの肉離れで出遅れ。ウエスタン・リーグで55試合に出場し、打率1割6分ともがいている。「ここまでの成績からも、結果が出ていない選手。(球宴では)何とか結果を出せるように必死にやりたい」と、続けた。

大阪桐蔭の一員として春夏連覇を達成した昨夏の甲子園決勝。金足農(秋田)と対戦。エース吉田輝からバックスクリーンに2ランをたたき込んだ。「(当時と)比較されるラインが違う。高校野球とは違う目線で見られる」と、自分自身の現状を冷静に見つめる。大阪桐蔭のチームメートだったロッテ藤原や広島小園らも顔をそろえる。「チャンスは多くない。自分のできることをしっかりやりたい」。プロ入り初のお祭りにも真剣勝負で挑む。

◆昨夏の甲子園での根尾VS吉田 18年8月21日の決勝では、大阪桐蔭と金足農が対戦した。大阪桐蔭の5番・遊撃で出場した根尾は4打席吉田と対決。第1打席は四球、第2打席は一邪飛。5点リードの5回無死一塁、吉田から2ラン。この大会3本目のアーチは2度目のバックスクリーン弾だった。5回の2度目の打席となった第4打席は左飛だったが、この回リードを広げた大阪桐蔭は13-2で大勝し、夏4年ぶり5度目のV。史上初となる2度目の春夏連覇を成し遂げた。