オリックス田嶋大樹投手(22)が13日から東京ドームで開幕する社会人野球の「第90回都市対抗野球大会」について、JR東日本時代に出場した17年大会を振り返った。

3試合に先発し、1回戦から2試合連続で完封。東芝に敗れた3回戦も9回途中3失点と好投をした経験もあり、「唯一楽しかった大会でした。思い入れは深い。あの大会があったから社会人で続けられたと思う」と感慨深げに話した。

同大会について「JR(東日本)の多くの社員の方が応援に駆けつけてくれた。自分は野球しかやっていないですけど、球場でビールとか飲みながら見てもらって、社員さんの息抜きになればと思って投げていましたね。日頃の感謝もありました」と語った。

昨季の左肘の故障から復活を遂げた今季はここまで4試合に先発し、2勝0敗で防御率0・82と安定感をみせている。前半戦については「結果としてみたらいいと思う。球数が多かったり、5イニングしか投げなかったりもあったところが課題。そういうところをしっかり考えて後半戦やっていきたい」と力を込めた。

今季は昨季故障で途中離脱した悔しさもあり、「目標は立てません」と話した。「去年は『新人王』とか『10勝しなきゃいけない』というのがあって、変な投げ方になってしまった。今は目の前の試合、打者、アウトカウントをとることだけを考えてやっていこうという感じです」。後半戦は開幕カードの楽天3連戦(京セラドーム大阪)での先発が濃厚。復活した左腕がチームを浮上させていく。