阪神が最速163キロ右腕の大船渡・佐々木朗希投手(3年)の出場全試合を視察する方針であることが16日、分かった。

佐々木はこの日、今夏初戦となる遠野緑峰戦に臨み、2回パーフェクトでさすがの投球を披露。12球団では唯一の視察となった阪神は和田テクニカル・アドバイザー(TA)を含む3人態勢でスタンドから熱視線を送った。

初視察の和田TAは「投手としていろいろなことを察知しながら投げている。あれだけ足を上げて、かつコントロールできるのは高いレベルを持っているということ。変化球のキレもいいし、コントロールもいい。一級品だよ」と絶賛。スピードガンを持つ葛西、田中両スカウトの横で熱心にペンを走らせ、「もっと見たかったなぁ」とほれぼれしていた。

阪神は佐々木が163キロを計測した4月のU18高校日本代表候補合宿でも、畑山統括スカウト、嶌村球団副本部長、佐野スカウト顧問ら8人態勢で視察。谷本修球団副社長兼球団本部長は「継続して見ることは大事なこと」と話しており、今後も徹底マークを続ける。阪神は佐々木の他にも高校生では星稜・奥川恭伸投手、横浜・及川雅貴投手、創志学園・西純矢投手らを上位候補として挙げている。