ソフトバンクが5月31日~6月2日楽天戦以来となるカード負け越しを喫した。同点の9回に甲斐野央投手が4四死球で押し出しの決勝点を献上。

森の離脱後に抑えを務めるようになってからは、初めての黒星となった。

工藤監督は「(前の登板から)日も空いていたので。離れていた分、自分の中の感覚がずれていたのかな」とかばった。

球宴休みなども重なり、甲斐野は9日西武戦以来、1週間ぶりのマウンドだった。先頭中田に四球を与えると、代走中島で相手は勝負をかけてきた。続く渡辺には死球。犠打と申告敬遠で満塁のピンチを招いた。石井はこの日最速157キロで空振り三振に斬ったが、2死から代打宇佐見に押し出しの四球を与えてしまった。

森は故障のため不在で、モイネロも抹消中。24日からはキューバ代表に合流するためチームを離れる。「力を合わせて頑張りたい」と話していた甲斐野だが、ルーキーにかかる負担は大きくなっている。

3連敗も6月2日楽天戦以来で、2位日本ハムには5ゲーム差と詰められた。「まだ(後半戦)2つ終わったばかり。沈まないで、明るくいきましょう」。指揮官は快勝のあとと同じように、気持ちを明日に向けた。【山本大地】