“燕のゴジラ”が確かな成長の手応えをつかんだ。ヤクルト村上宗隆内野手がプロ初の2打席連発。打点はリーグトップの83とし、高卒2年目以内では歴代2位の87年清原(西武)に並んだ。「素直にうれしい。試行錯誤を繰り返していることが、1番だと思う」。小川監督は「価値ある1発だった。間違いなく、状態が上がっている」と太鼓判を押した。

1本目は4回先頭、中日柳の高め直球を右翼席へ運ぶ27号ソロ。さらに6回2死で再び柳の4球目、内角直球を右翼席へ運び28号ソロ。どちらも「自分のスイングができた」と振り返った。今季の26発は、1試合1本ずつ。本塁打が出ても、その後に凡退することが多く、指揮官が「他の打席の内容が悪い。そこをどうするか」と与えていた課題をクリアした。三振は142と、球団では04年岩村のセ・リーグ記録173に迫る勢いだが、今季チームで唯一全試合に出場。経験を積み成長している。