日本ハムは2018年で北海道移転15年。過去の名場面、珍場面を、当時の紙面とともに振り返ります。

<11年11月10日付>

もう7年半以上前のことになる。日本ハム栗山“新”監督が、札幌市内のホテルで就任会見を行った。「誰よりも野球が好きで、誰よりも勝ちたくて、誰よりもいいチームにしたくて、みんながヒーローになってほしくて…。そういう熱さは(選手に)伝えたいと思います」。情熱は、今も昔も、何も変わっていない。

会見内では「ハラハラドキドキ」というキーワードが飛び出した。原稿中には「相手やファンにとっては“何をしてくるかわからない”というドキドキ感」とある。大谷の二刀流やDH解除、1番投手起用、さらに守護神だった増井の先発転向…etc。今年に入っても、ショート・スターターや極端な守備シフトなどなど、既成概念にとらわれない「栗山流の発想」。“予告”は、すでにこのときになされていた。

心がけたいことを問われると「自分のことはどうでもいいので、少しでも選手のため、チームのためになるように、何をしたらいいのかというのが1点。そして自分が決してぶれないこと。それは心に決めて前に進んでいきたいと思います」と答えた。

今年で就任8年目。連続在任年数では76~83年の大沢啓二氏と並んで球団最長だが、当時の紙面を見返せば見返すほど、就任会見の席から“ぶれる”ことなく、真っすぐに進んできたことがわかる。