巨人村田修一ファーム打撃兼内野守備コーチ(38)が、2学年上の阿部慎之助捕手(40)の今季限りでの現役引退を惜しんだ。

24日、川崎市のジャイアンツ球場での2軍練習後に対応し「まだやるんだろうなと思っていた。やっぱり寂しいです」と感情を口にした。

横浜(現DeNA)からFA移籍し、12年から6年間ともにプレー。「阿部さんのことを目標にしていました。僕より2年早く入って、先に活躍された方なので。足が遅いのもそうだし、ホームランもそうだし、同じような感じでやってきた。他球団ながら阿部さんに負けないように頑張ろう、みたいなのはどこかしら僕の中にはあった」と背中を追ってきた。

ともにプレーする中で、すごさを体感した。「打率とかは全然追いつかないですけど、ホームランだけは負けたくないという気持ちは持っていた。楽しかったですし、一緒のチームに来て、阿部慎之助のすごさを2012年にMVP取った年に痛感させられた。それまでは24試合しかできなかったから、144試合をやって『阿部慎之助ってすげぇなやっぱり』と痛感した。キャッチャーとしてもそうだし、打つ方も。まざまざと見せられた感じはあったので、そこから僕もこのチームでそうやってなりたいなと目標にしていました」と振り返った。

5年ぶりのリーグ優勝を果たし、クライマックスシリーズ、日本シリーズと戦いは続いていく。「まだ残りあるし、最後までやってもらって良い形で、終わっていただければ幸いだと思います。僕らは選手を送ることと応援することしかできないので。そこは自分で頑張る方だと思うので、陰ながら応援しています」と締めた。