阪神小宮山慎二捕手(33)が2日、西宮市内の球団事務所を訪れ、来季の契約を結ばないとの通達を受けた。

あいさつに訪れた鳴尾浜球場で小宮山は「3年で終わると思ってプロの世界に入り16年。長いことやらせてもらったので、今は本当にスッキリしています。今年1年が、ちょっと悔いが残るかな。あまりケガしたことがなかったのが、ここ数年は腰の状態が悪かって。それをごまかしながらできていたのが、今年はできなかったので。もうちょっと何かやりようがあったのかなとはありますけど」と話した。

阪神での思い出を問われると「いっぱいあり過ぎて…」と記憶を巡らせた。プロ初安打や岩田、メッセンジャー、能見ら投手陣との完封勝利を挙げ「もともと打てないから、守りの方が思い出はありますね」と明かした。

03年のドラフトで、横浜隼人から5巡目で入団。4年目の07年10月3日ヤクルト戦(神宮)でプロ初出場を果たした。12年には自己最多の72試合に出場したが、他捕手との兼ね合いで出場機会に恵まれなかった。17年以降の1軍出場はなく、16年目の今季は2軍で15試合に出場。8月には「腰椎椎間板摘出術」を受け、リハビリを続けていた。

今後については「昨日、電話があって、今日言われたばかりなので。少し時間がたたないと、方向性も決まらないと思う。いったん、家に帰って嫁さんと相談しながら、自分がどうしたいかというのを考えます」と説明した。