プロ野球ドラフト会議(17日)で、日本ハムから育成2位指名を受けたBC新潟の樋口龍之介内野手(25)と同3位指名の長谷川凌汰投手(23)が一夜明けた18日、長岡市越路河川公園野球場で自主トレを行った。ドラフト指名の歓喜から気持ちを切り替え、支配下登録、そして1軍昇格への1歩を踏み出した。

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長谷川は喜びを胸の奥にしまい込んだ。「今日からしっかりやっていかないと」。樋口らと祝杯を挙げた昨夜が喜びをあらわにする最後。LINEに届いた300通以上の祝福メッセージすべてに返信した。この日はキャッチボールなど軽いメニューだったが「これから体を絞りたい」。来年2月のキャンプまでに体脂肪11%を目標に準備を進める。

指名漏れした昨年の屈辱を晴らした。同時に「次は支配下登録。もちろん1軍入り」と育成からはい上がる決意も固めた。153キロの球速をさらに上げ、変化球の精度も磨く。「短いイニングをしっかり投げる抑えの方が自分を出せるかもしれない」。今季11勝(1敗)する中で感じ取った適性をプロで発揮したいという思いも芽生えた。

昨年、BC新潟からドラフト6位でDeNA入りした知野直人内野手(20)からも祝福メッセージが届いた。6月、BCリーグ選抜としてDeNA2軍と対戦。知野とは2打数1安打だった。「また対戦が待っている」と実戦の場をすでに意識する。「1年1年が勝負」。待ち受ける厳しさを受け止める覚悟もできた。